[推奨ページ(Suggested Pages)]テーブルは、イベントデータのURLに基づいて推奨ルールを生成します。この機能を使用して、訪問者が過去5日間に閲覧したページにタグを付ける推奨ルールを承認または削除します。
機能
[推奨ページ]テーブルは、過去5日間の最近のイベントに基づいて入力されます。このテーブルには以下の内容が表示されます。
- 推奨ページ名。
- 各推奨ページに含めるURLを定義する包含ルール。
- 推奨ページのルールによってキャプチャされる最大5件のサンプルURL。
- サンプルURLの取得元のアプリケーション。
- そのルールを使用している各推奨ページの閲覧数。
推奨ページは、複数のURL訪問に関連付けることができます。サンプルURLリストには、推奨ページルールによってキャプチャされた上位5つのURLが展開可能なドロップダウンとして表示されます。このリストはすべてを網羅するものではありません。ページルールがキャプチャしたURLは、サンプルURLにリストされているものよりも多い場合があります。リストにあるURLが5つ未満の場合、推奨ページルールによってキャプチャされたURLはそれで全部です。
注:ユーザーは、同じルールを使用してページに複数回タグ付けすることができます。したがって、他のタグ付けされたページで既に実装されているルールを推奨に含めることができます。
ナビゲーションメニューの赤い通知アイコンは、確認すべき新しい推奨ページの有無を表示します。推奨ページを非表示にする場合は、推奨ページの有効化と無効化の指示に従ってください。
ユースケース
ページのタグ付けは、新しいPendoサブスクリプションでアプリのデータを表示する最も早い方法の1つです。アプリを操作するユーザーの行動パターンを把握すると、何人のユーザーがアプリを使用しているか、どこで多くの時間を費やしているか、どれくらいの頻度で戻ってきているかを確認できます。
ページのタグ付けは、フィーチャーのタグ付けやガイド作成の際の基本的なステップです。
フィーチャータグは、特定ページのクリックのみを追跡するように制限できます。例えば、保存ボタンはアプリ全体に共通する要素ですが、[新規アカウント(New Account)]ページでの[保存]ボタンのクリックを識別したい場合、フィーチャータグは、タグ付け済みの[新規アカウント]ページのみの[保存]ボタンをターゲットにできます。
ガイドも同様に、タグ付けされたページを使用します。ガイドを特定のページにのみ表示するように設定するには、ガイドの場所をサイト全体ではなく、タグ付けされたページに設定します。
要件
- タグの設定、承認が可能なPendo管理者ユーザー
- [アプリの詳細(App Details)]での推奨ページの有効化
推奨ページの有効化と無効化
[推奨ページ]は、[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]>[アプリの詳細]で、アプリごとに個別に有効化できます。任意のアプリケーションの[推奨ページ]をオンにすると、[推奨ページ]テーブルがサブスクリプション全体に表示されます。このテーブルでは、[推奨ページ]がオンになっているアプリのタグのみが推奨されています。
- [設定(Settings)] > [サブスクリプション(Subscription)]に移動します。
- アプリケーションを見つけて[アプリの詳細を表示(View App Details)]を選択すると、そのアプリケーションの設定が表示されます。
- [Pendo推奨ページ(Pendo Suggested Pages)]の横にあるチェックボックスを使用して、推奨ページをオンまたはオフにします。
推奨ページの通知
[アナリティクス(Analytics)]の[ページ(Pages)]タブの横にある赤いカウンターは、[推奨ページ(Suggested Pages)]がオンになっているすべてのアプリの保留中の推奨ページの数を示しています。
推奨ページの通知をユーザーレベルでオンまたはオフにすることができます。[設定] > [プロファイル(Profile)]に移動し、[ユーザー設定(User Preferences)]で、次のオプションのオンとオフを切り替えます。
- 推奨ページテーブル:この設定をオフにすると、テーブルがユーザーのビューから削除されます。
- 通知:この設定をオフにすると、赤い点の通知は削除されますが、推奨ページテーブルは表示されたままになります。
推奨ページの確認
[アナリティクス] > [ページ]より[推奨ページ]を確認できます。[推奨ページ]テーブルには、公開環境およびステージング環境の両方で、過去5日間にイベントに表示された、タグ付けされていないページがすべて表示されます。推奨ページが5日間使用されないと、再度使用されるまでテーブルから削除されます。
各推奨ページへのタグ付けや処理はまだ行われていません。推奨ページにタグが付けられ、データ処理が完了するまで、完全な遡及分析結果を表示することはできず、推奨ページをレポートやタグ付けに使用することもできません。
[推奨ページ]テーブルに表示されるデータは、ページリストに追加するためにタグ付けする際に表示されるデータとは異なる場合があります。これは、[推奨ページ]テーブルには公開環境とステージング環境の両方のデータが含まれているのに対し、タグ付けしたページには公開環境のデータのみが含まれているためです。
アプリフィルターで、タグ付けされた既存のページで絞り込め、[推奨ページ]テーブルに表示されるアプリのページの選択も可能です。
推奨ページルールは、URL内の一意のテキストを識別し、その一意の要素に基づいてルールを作成し、残りのURLを無視します。アプリの構造に応じて、推奨ルールが1つのページにもアプリケーションの領域全体にもタグ付けされます。どちらも有効なデータを提供できる優れたタグですが、タグ付けされたページが何を収集しているのかを知ることが重要です。
複数のセクションを持つ長いURLでは、テーブル内に異なる性質を持つ複数の推奨ページが含まれる場合があります。
推奨ページの承認、削除
- URL、ルール、閲覧数を確認します。これにより、推奨ルールがウェブサイトの何にタグ付けされているか、そのページがどれくらい利用されているかがわかります。閲覧数を他の類似した推奨ページと比較することで、異なるタグの性質を確認できる場合があります。
- 名前を編集します。推奨ページは、URLに基づくシンプルなデフォルト名を提供します。より詳細な名前に変更することも、デフォルトの名前をそのまま使用することもできます。
- 推奨ページを承認します。行の最後にある[承認(Accept)]を選択すると、ページデータの処理が開始されます。これにより、URLが処理ステータスを含む[ページ]リストに移動します。
- 推奨ページを削除します。これにより、推奨ページがテーブルから削除され、このURLとページルールが再度推奨されることはありません。
ページにタグ付けした後、処理には最大で1時間かかる場合があり、データは通常1時間以内にUIで確認できます。
URLと推奨ページルールを理解する
推奨ページルールでは、テキストを含む基本的なPendoのページタグ付けルール構文を使用し、パスにはスラッシュ(/
)、ワイルドカードにはアスタリスク(*
)、クエリには疑問符(?
)、フラグメントにはハッシュタグ(#
)を使用します。
ワイルドカードとテキストで、URLの値を定義します。このルールは、取得したイベントに保存されているURLを検索し、ワイルドカードの値を無視しながら、ルールの構造と値を照合するために使用されます。ルールがrawイベントのURLと一致するたびに、そのタグ付けされたページのページビューとしてカウントされ、関連する訪問者、アカウント、およびフィーチャーデータが結び付けられます。
ページのタグ付けと、より複雑な手動のページタグ付けルールの詳細については、ページタグ付けのURLについて」の記事を参照してください。
ウェブサイトURLの構造
ページのタグ付けのルールは、ウェブサイトのURLの構造と一致しています。URLには複数のパートがあり、例えば、https://app.example.com/category/user/profile.html では
- 「https://」はスキームです。これは、ウェブサイトにアクセスしたときの動作をウェブサーバーに伝えるものです。
- 「app」はサブドメインです。これは、ドメインを共有するウェブサイトのさまざまな部分をまとめたものです。
- 「example.com」はドメインです。これはURLの中で最も知られている部分です。セカンドレベルドメインとトップレベルドメインの2つの部分で構成されていますが、分りやすいようにまとめて参照されることがよくあります。
- 「category/user/profile.html」がパスです。これは、ドメイン内の特定のコンテンツやフォルダを識別するものです。ドメインの後にあるものはすべてパスです。
- 「/category/」はサブフォルダであり、サブディレクトリまたはフォルダと呼ばれることもあります。ちょうどパソコンのフォルダのようなものです。
- 「/profile.html」はページです。これはコンテンツを含むエンドポイントです。ファイルの種類によって異なる拡張子を持つことも、単にスラッシュで終わることもあります。
ページルールの構造
ページルールはこの構造を反映していますが、不要な部分をカットし、必要な部分を特定しています。この処理は、推奨ページルールによって自動的に実行されます。URLの構造とルールの検索対象がわかれば、ページビューデータがそのタグで収集する対象を表しているかどうかを確認できます。
- ルールの先頭は常に「//」で始まります。これにより、スキームが切り離されます。ルールの残りの部分は、「//app.example.com/category/user/profile.html」の後にあるすべてを調べます。
- ワイルドカード「//*/」を使用すると、ドメイン全体がスキップされます。すべてのイベントはPendoスニペットがインストールされているアプリから発信され、1つのアプリのためのスニペットが複数のドメインにインストールされることは通常ありません(「//*/category/user/profile.html」)。
- この構造は、サブドメインとルートURLの他の一般的な構成を対象としています。たとえば、dev.pendo.io、staging.pendo.io、app.pendo.ioなどです。コードが環境間でプロモートされ、すべてがページタグ付けルールで//*/に簡略化されるため、すべて同じPendoスニペットを持つ場合があります。
- 必要であれば、ページルールにドメインを追加して具体性を高めることができますが、これは推奨ページでは自動的に行われません。
- パスで一意の値が特定され、それ以外はすべてワイルドカード(「//*/*/user」)となります。このルールは、ユーザーフォルダで終わるすべてのページURLに一致します。
- パスの途中で一意な値を特定し、それ以降は無視することができます(「//*/category/**」)。このルールは、パスにカテゴリを含むすべてのURLに一致します。これには、/category、/category/user、/category/user/profile.html、および適合するウェブサイト上のその他のブランチが含まれます。
ページへのタグ付けに正解はありません。アプリのある領域におけるすべての使用状況を、1つのタグ付きページにまとめたい場合があります。また、1つのページだけで使用したい場合もあります。両方にタグ付けすることで、欲しいデータを見ることができます。重なり合ったり重複したりするタグは競合しません。どちらも同じイベントにタグ付けしてカウントします。
ヒント:重なり合うタグの実例として、ヘルプセンターにPendoをインストールしていることが挙げられます。ベースドメインのsupport.pendo.ioをページとしてタグ付けすることで、ウェブサイト全体の使用状況を 1 つのページとして把握できます。それぞれの記事は、1つの記事の使用状況を追跡するためのページとしてもタグ付けされます。アプリ全体の使用状況を表す単一のPendoページのターゲット化は、Pendoの簡略表記法であり、セグメントやレポートで役立ちます。