管理者ユーザーは、本番環境にガイドを公開する前にそのガイドを試験的にデプロイしテストするためのテスト環境となる、ステージングサーバーを指定できます。これにより、ガイドの不備でユーザーに負担をかけるといった事態も、チームメンバーのみを対象としたセグメントを新たに追加する必要もなくなります。また、テスト中のガイドに関係するアナリティクスが本番環境で人の目に触れるといったことも発生しません。
ガイドのステージング用にアプリケーションを設定する作業は、大まかに以下の2つのステップに分かれます。
- サブスクリプションレベルで、ステージングサーバーを追加する。
- アプリケーションレベルで、ステージング環境をアプリケーションウェブサイトのリストに追加する。
この設定が完了すると、[ステージング(Staged)]に設定されたガイドはステージング環境にしかデプロイされなくなります。一方、[公開(Public)]に設定されたガイドは、ステージング環境と本番環境の両方にデプロイされます。
ステージングサーバーを追加する
ステージング環境は、 [設定(Settings)>[ステージング(Staging)]でサーバーホストまたはドメインとして追加されます。ステージングサーバーは通常、本番環境をミラーするQAまたは開発ドメイン(*.qa.example.comなど)であり、内部のチームのみがアクセスできます。
- 管理者ユーザーとして、Adoptの左下から[設定]>[ステージング]の順に移動します。
- [+ステージングウェブサイトを追加(+ Add Staging Website)]を選択します。
- ステージングサーバーとして設定するサーバーを選択するか、ドメインを入力します。
- 最後に右下の[追加(Add)]を選択します。これでステージングサーバーが環境リストに追加されます。
ステージング環境をアプリケーションに追加する
ステージング環境を作成したら、それを関連するアプリケーションに追加できます。
- [設定]>[アプリケーション(Applications)]と進みます。
- ステージング環境を追加するアプリケーションを選択します。これで、[アプリの詳細(App Details)]が開きます。
- [基本設定(Basic Settings)]の下の[ウェブサイト(Websites)]行から[編集(Edit)]を選択します。
- [+ 新たに追加(+ Add Another)]を選択し、追加するステージングサーバー名を入力します。
- 右下の[保存(Save)]を選択します。
ガイドデータを消去する
ガイドデータの消去は、ステージング環境でガイドをテストするのに便利です。
訪問者に同じガイドが何度も表示されないようにするため、自動ガイドでは、そのガイドと対象の訪問者に対して「ガイドを閉じるイベント」が記録されていない場合にのみガイドが表示されます。このガイドを閉じるイベントは、通常、訪問者がどこかの段階で右上の「X」を選択したときに発生します。
テスト目的で、自動ガイドを何度か表示することもあるでしょう。これを行うには、収集されたすべてのガイドデータをリセットする必要があります。ガイドデータを消去してリセットすると、以前にガイドを表示して閉じた訪問者にもガイドが表示されるようになります。
[ガイドデータを消去(Clear Guide Data)]オプションは、ガイドがステージングステータスにある場合にのみ使用できます。ステージングステータスのガイドの詳細ページに移動し、ページ右上の省略記号(...)を選択します。
警告:この操作を行うと、収集したガイドデータがすべてリセットされます。訪問者に向けてガイドをすでに公開している場合は、ガイドデータを消去しない方がよいことが多いでしょう。