概要
この記事では、Windows PCへのPendo Launcherのインストール手順を説明します。
MDMデバイスでユーザーにPendo Launcherを強制的にインストールさせたくない場合は、Chrome管理コンソールからPendo Launcherをインストールすることも可能です。その手順はこちらです。Pendo Launcherのインストール計画を立てておけば、Chrome拡張機能のインストールに必要な訪問者とアカウントのメタデータをチームが正確に取得するのに役立ちます。
注:Chromeの管理者コンソールからPendo Launcherを強制インストールすると、メタデータをプッシュすることはできません。
Windows PCでのインストール手順
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使用しているPendo LauncherのバージョンのGoogle Chrome拡張機能IDを確認する
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PowerShellでPendo Launcherをデプロイする
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ローカルの管理者アカウントまたは任意のMDMツールを使用してレジストリキーの場所を作成する
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Chromeにポリシーが正しく設定されていることを確認する
Google Chrome拡張機能IDを確認する
このドキュメントでは、Google Chrome拡張機能IDを<EXTENSION_ID>と表記します。Pendo Launcherの拡張機能IDはすべて共通で、epnhoepnmfjdbjfanpjklemanhkjgilとなります。
拡張機能IDはPendo LauncherのChromeウェブストアのリストでも確認できます:https://chrome.google.com/webstore/detail/pendo-launcher/epnhoepnmfjdbjjfanpjklemanhkjgil
この拡張機能IDはメジャーバージョンアップやマイナーバージョンアップを経ても変更されませんが、Chrome拡張機能ストアには他の組織で使用することを目的とした別のバージョンのPendo Launcherが配布されている場合があります。この値は、Chromeでchrome://extensionsと入力することで確認できます。
PowerShellを使用してPendo Launcherをデプロイする
このドキュメントでは、Microsoft PowerShellを使用してPendo Launcherをデプロイする方法について説明します。
MicrosoftのPowerShellは、コマンドラインシェルとスクリプト言語を組み合わせた管理フレームワークで、Windowsネイティブ対応の.NETフレームワークまたはオープンソースの.NET Coreフレームワークをベースに構築されており、Windows、macOS、Linuxにクロスプラットフォームで対応しています。
PowerShellがインストールされていない場合は、こちらでGitHubから最新のインストールパッケージをダウンロードしてください。
MDMツールを使用して以下のスクリプトをプッシュし、従業員のPCで実行する必要があります。PowerShellスクリプトを実行する機能は、すべてのWindows PCにデフォルトで備わっています。
注: 組織でマルチテナンシーシステム(複数のユーザーが同じ物理マシンにログインする)を使用している場合、HKEY_CURRENT_USER
をHKEY_USERS_xyz
(xyz
はターゲットユーザーのレジストリドメイン)に変更します。
# Pendo Launcherの拡張機能ID - これはすべて同一で、 # Chromeウェブストアの拡張機能のリストで確認できます # https://chrome.google.com/webstore/detail/pendo-launcher/epnhoepnmfjdbjjfanpjklemanhkjgil $CHROME_WEB_STORE_EXTENSION_ID = 'epnhoepnmfjdbjjfanpjklemanhkjgil' $CHROME_WEB_STORE_UPDATE_URL = 'https://clients2.google.com/service/update2/crx' $EXTENSION_INSTALL_FORCE_LIST_STRING = "$CHROME_WEB_STORE_EXTENSION_ID;$CHROME_WEB_STORE_UPDATE_URL" $CHROME_REGISTRY_BASE = 'Registry::HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Google\Chrome' $CHROME_REGISTRY_FORCE_LIST = "$CHROME_REGISTRY_BASE\ExtensionInstallForcelist" $CHROME_REGISTRY_EXT_CONFIG = "$CHROME_REGISTRY_BASE\3rdparty\extensions\$CHROME_WEB_STORE_EXTENSION_ID\policy" # Chromeは拡張機能の強制リストを ExtensionInstallForcelistに格納します # Windowsレジストリでは、このレジストリキーにさまざまな強制インストールされる拡張機能を参照する # プロパティを格納できます # Pendoでは強制インストールされる拡張機能に関する既存の設定を上書きしないために1000という数字が使われています # この数字は任意であり、必要に応じて変更できます $PENDO_FORCE_LIST_EXTENSION_NAME = 1000 $forceListExists = Test-Path $CHROME_REGISTRY_FORCE_LIST if(-Not $forceListExists) { New-Item -Path $CHROME_REGISTRY_FORCE_LIST -Force } # Pendo Launcherを強制的にインストールするようにChromeに指示するレジストリキーを追加します Set-ItemProperty $CHROME_REGISTRY_FORCE_LIST -Name $PENDO_FORCE_LIST_EXTENSION_NAME -Value $EXTENSION_INSTALL_FORCE_LIST_STRING $configExists = Test-Path $CHROME_REGISTRY_EXT_CONFIG if(-Not $configExists) { New-Item -Path $CHROME_REGISTRY_EXT_CONFIG -Force } # お客様のサブスクリプションの拡張機能APIキーです。これは、それぞれのお客様に固有のものです $apiKey = '' Set-ItemProperty $CHROME_REGISTRY_EXT_CONFIG -Name APIKey -Value $apiKey # 以下のセクションでは、メールアドレスなど、従業員固有のメタデータを収集して割り当てます # このセクションが入力されていない場合、Pendo Launcherは従業員の「visitorId」を # ログインしているChromeユーザーのメールアドレスに設定します # 従業員のメタデータを設定するためのJSON文字列の構築例 # $visitorId = "some-user@company.com" # $visitorJson= "{ `"id`": `"$($visitorId)`" }" # Set-ItemProperty $CHROME_REGISTRY_EXT_CONFIG -Name visitor -Value $visitorJson -Type ExpandString
レジストリキーの場所を作成する
上記の手順でわかるように、メタデータ設定はレジストリキーを介して追加されます。
このセクションが記入されていない場合、Pendo Launcherは従業員の「visitorId」を、Chromeにログインしているユーザーのメールアドレスに設定します。
以下は、従業員のメタデータを設定するためのJSON文字列を構築する例です。
以下はvisitor
の例のみでaccount
は含まれていませんが、両方の変数を同じスクリプトで設定することもできます。
# $visitorId = "some-user@company.com"
# $visitorJson= "{ `"id`": `"$($visitorId)`" }"
# Set-ItemProperty $CHROME_REGISTRY_EXT_CONFIG -Name visitor -Value $visitorJson -Type ExpandString
ポリシーが正しく設定されたことを確認する
chrome://policyに移動します。[ポリシーの再読み込み(refresh policies)]をクリックすると、Pendo LauncherのChromeポリシーとして設定された文字列が表示されます。
簡単に確認できるように、拡張機能がアクティブにデータを収集しているかどうかがPendo Launcherの色で表されています。Pendo Launcherアイコンがピンクの場合はアクティブで、データを収集しています。Pendo Launcherアイコンがグレーの場合、非アクティブであり、データを収集していません。
メタデータが正しくエージェントに注入されていることを確認するには、Pendo Launcherの拡張アイコンを右クリックし、[デバッグ情報の表示(Show Debug Info)]をクリックします。
Pendo Launcherが適切に情報を収集している場合は、「Pendo Launcherはこのページのデータを収集しています(The Pendo Launcher is collecting data on this page)」というメッセージが表示されます。これは、Pendo Launcherが現在のウェブページの情報を収集するように設定されていることを意味します。
Pendo Launcherがページの情報を収集していない場合は、以下のメッセージが表示されます。
IDとメタデータが正しく構成されていることを確認するには、まず、ユーザーが誰として認識されているかを示す文字列を確認します。
次に、[構成情報を表示(Show Configuration Info)]ボタンをクリックして、拡張機能内で構成されている設定を展開します。[拡張機能の設定を再取得(Re-fetch extension settings)]をクリックして、拡張機能に最新の設定が適用されていることを確認し、[IT管理の構成(IT-Managed Config)]セクションで、データが予想される展開構成と一致していることを確認します。
インストールに関するFAQ
なぜ共通の一意のIDが重要なのですか?
これらのIDは、各訪問者とアカウントを識別します。いずれかが重複している場合、複数のユーザーのデータが1つのIDに集約されてしまう可能性があります
なぜメタデータが重要なのですか?
メタデータを利用することで、豊富なインサイトをもたらす強力なセグメントを作成し、ガイドをパーソナライズすることができます。Pendoに受け渡されたあらゆる情報に基づいて、訪問者をセグメント化することができます。
拡張機能はどのくらいの頻度で更新されますか?
Pendoは、定期的なエージェントの更新や機能拡張など、Pendoブラウザ拡張機能の更新と保守を行っています。拡張機能の更新は、対応するブラウザの所有者(Chromeウェブストアなど)に送信され、公開される前にセキュリティ監査を受けます。ChromeとEdgeは、拡張機能の更新を自動的にチェックします(例:Chromeは12時間ごとにチェックします)。ChromeとEdgeは、新しいバージョンが利用可能になったときに拡張機能を自動的に更新するように構成することもできます。
メタデータについて詳しくはこちら。