Adoptのインストールを計画する

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Pendo Adoptのインストールを計画することで、アプリケーションポートフォリオ全体にわたる従業員の行動をよりよく理解し、アプリ内メッセージやガイダンスを提供するために必要なデータを特定・収集でき、成功に導くことができます。

また、開発者向けドキュメントでは、Pendo Adoptを正しくインストールするために必要な詳細情報を提供しています。詳しくは、Pendo Launcherを導入するためのITガイドをご覧ください。

ステップ1. 社内チームとコミュニケーションする

できるだけ早い段階で、組織の関連チームを巻き込んでください。Adoptインストールの計画段階を含め、最初から最後まで、開発者、セキュリティチーム、プライバシーチーム、ITチームと連携する必要があります。デプロイを成功させるには、これらのチームとの早期のコミュニケーションが重要です。

インストール前に、お客様および組織の関連する社内チームは、以下の項目について決定する必要があります。

セキュリティとプライバシーポリシー

弊社のセキュリティプログラムおよびプライバシープログラムをレビューし、貴社のポリシーと一致していることを確認します。選択した訪問者IDのソース(ステップ2とメタデータ(ステップ3は、貴社のセキュリティチームによって承認され、エンドポイント管理ツールからアクセスできる必要があります。

ユーザーデータやその他の識別情報は非常に機密性の高いものですが、Pendoは顧客データや個人を特定できる情報(PII)の販売や配信をせず、お客様がユーザーデータを管理できるようにします。詳しくは、Adoptのセキュリティとプライバシーをご覧ください。

デプロイ先のブラウザ

インストールを計画する場合、デプロイするブラウザを特定しておく必要があります。以下のブラウザのうち、1つ、複数、またはすべてにデプロイできます。

  • Chrome 57以降
  • Microsoft Edge
  • Firefox

Chromeにデプロイすることを推奨します。Chromeは、WindowsとMacの両方のオペレーティングシステムに簡単にインストールでき、自動的にアップデートされます。EdgeはChromeと同様に動作します。

ブラウザに関係なく、JavaScriptを有効にする必要があります。アンチウィルスソフトなど、JavaScriptをブロックするプログラムは避けてください。

Pendoはブラウザのサポートを保証するために、継続的に検証テストを実施しています。

デプロイ先のオペレーティングシステム

ブラウザと同様に、デプロイするオペレーティングシステムを特定しておく必要があります。指示に従って、WindowsとMacの両方のオペレーティングシステムにデプロイできます。Linuxでのデプロイもサポートされていますが、このデプロイに関するドキュメントは現在ありません。

ステップ2. 訪問者IDを選択する

Pendoは、個人レベルで訪問者の情報を表示します。訪問者は、一意の訪問者IDで識別される個々のエンドユーザーです。訪問者IDは、多くのAdoptアナリティクスおよびレポートで読み取り可能な名前であり、訪問者IDを使用すると、プロダクトジャーニーを通して個々のエンドユーザーを追跡できます。

Pendo Adoptをインストールする前に、訪問者IDを決定しておく必要があります。この決定を行う際に重要な点は以下のとおりです。

  • 訪問者ごとに一意のIDを設定してください。重複する訪問者IDは集約され、同じIDを持つ訪問者の区別はできません。
  • 貴社のセキュリティおよびプライバシー担当チームが、選択した訪問者IDのソースを承認していることを確認してください。
  • ITチームのエンドポイント管理ツールで利用可能な訪問者IDのソースを選択してください。

訪問者IDを変更すると、変更日より前のユーザーのプロダクト使用状況やガイド履歴データが失われてしまいます。ユーザーが初めてPendo Adoptを初期化し、訪問者レコードを生成した後に訪問者IDの値が変更された場合、新しいデータで新しい訪問者レコードが作成されます。古い訪問者IDでの過去のアナリティクスはすべて保持されますが、新しい訪問者IDには関連付けられません。新しい訪問者IDには初回のログインデータが新たに設定され、再び対象となる自動ガイドが表示され、オンボーディングチェックリストも再開されます。

訪問者IDはエンドユーザーの一意の識別子で、エンドユーザーのプロダクトジャーニーをフォローする方法です。訪問者の識別には、ユニバーサル一意識別子(UUID)を使用することをお勧めしますが、訪問者IDの設定方法はお客様が選択できます。以下に、訪問者IDの例をご紹介します。

ソース 訪問者IDの例
メールアドレス* john.doe@example.com
パソコンへのログイン* johndoe
UUID d6beaf08-c632-11ea-87d0-0242ac130003

※ハッシュ化バージョンを提供することもできます。

訪問者IDをPendoに取り込む方法を、以下のいずれかから選択できます。

  • Salesforceなどのアプリに挿入されるブラウザスクリプト
  • ChromeまたはEdgeへのログイン
  • JamfやGPOなどのエンドポイント管理ツール

匿名のユーザーもCookieでサポートされていますが、Adoptのアナリティクスおよびレポートでは、匿名の訪問者のデータはデフォルトでは表示されません。匿名の訪問者データを有効にするには、匿名の訪問者を参照してください。

ステップ3. メタデータを選択する

訪問者IDを選択した後、アプリケーションで訪問者に関連付けられたメタデータを選択します。メタデータは、セグメントやターゲットガイドの作成に役立ちます。

ほとんどのアプリケーションは、誰がプロダクトを使用しているかをより理解するために、ユーザーに関する追加情報を収集しています。レポートやアプリ内メッセージのニーズを念頭に置きながら、利用可能な値についてITチームに相談してください。訪問者メタデータの例を以下に示します。

  • メールアドレス
  • ユーザー権限(管理者、ユーザー、読み取り専用など)
  • 役割または役職
  • 部署

訪問者IDと同様に、選択したメタデータが承認済みかつ利用可能であることを確認するために、ビジネス上のニーズについて社内のプライバシーチーム、およびセキュリティチームとITチームに相談することを強くお勧めします。

以下のいずれかの方法でメタデータをPendo Adoptに渡すことができます。

  • Salesforceなどのアプリに挿入されるブラウザスクリプト
  • Oktaワークフロー
  • CSVのアップロード
  • Pendo API
  • JamfやGPOなどのエンドポイント管理ツール

次のステップ

セキュリティ、プライバシー、対象ブラウザ、対象オペレーティングシステムについてITチームとコミュニケーションを取り(ステップ1、訪問者IDのオプションを選択し(ステップ2、収集するメタデータを決定したら(ステップ3)、ブラウザ拡張機能のPendo Launcherをインストールします。

ITチームは、ブラウザ拡張機能をエンドユーザーに展開し、拡張機能APIキー、訪問者ID、メタデータを使用して構成します。詳細な手順については、Pendo Launcherを導入するためのITガイドをご覧ください。

Pendo Launcherをインストールしたら、他の社内ユーザーを招待して、サブスクリプション設定を依頼します。社内ユーザーには、独自の権限を持つさまざまな役割を設定できます。これにより、サブスクリプション設定を保護しながら、社内ユーザーに必要なアクセス権を付与できます。詳しくは、Adoptの役割と権限をご覧ください。