概要
あるページにいるユーザーは、次にどのページに進むのでしょうか。次にどのフィーチャーを使うのでしょうか。どのようにしてこのページやフィーチャーにたどり着いたのでしょうか。Pendoを使えば、すばやく簡単にパスを設定して必要な答えを入手できます。
パスは、ターゲットイベントの前後にユーザーが行った一連のアクションです(電子メールがユーザーに送信される、ボタンがクリックされるなど)。各ステップでユーザーが実行したアクションはグループ化され、前のステップに対するクリック数のパーセンテージの合計とそのアクションを実行した訪問者数が表されます。
ユーザーの行動が多様になればなるほど、各ステップに含まれるアクションの数が増え、実行されるアクションの合計に占める割合が低くなります。このような行動の分岐を分かりやすくするために、クリックのパーセンテージが最も高いアクションがステップの先頭にくるようにソートして、前後に続く他のステップのアクションと併せて表示します。最もよく行われるユーザーアクションの順序は、ソートされてパスの先頭に表示されます。
パスを作成する
1.[パス(Path)]セクションを選択します。
2.[+パスの作成(+ Create Path)]をクリックします。
3. パスの方向と対象のページまたはフィーチャーを選択して、パスクエリを作成します。
4. 選択したアクションのパスが[開始(Start from)]か[終了(Leading to)]かを選択します。
- 開始:選択したアクションより後のすべてのアクションを表示。
- 終了:選択したアクションより前のすべてのアクションを表示。
5. 対象のページまたはフィーチャーを選択します。これは、測定する行動の開始からの、または終了までのアクションです。
6. アプリ間でパスをたどるかどうかを決めます。
7.[日付範囲(Date Range)]を選択します。これを指定すると、パスが日付範囲内で発生したイベントにしぼられます。
8.[セグメント(Segment)]を選択します。既存のセグメントの検索、セグメントの編集、または新規セグメントの作成を実行します。新規セグメントは、サブスクリプション内のすべてのユーザーに表示されます。既存のセグメントへの変更は、そのセグメントを使用するすべてのレポートまたはガイドに影響します。
9. 詳細オプションを設定します。デフォルト設定では、パスは繰り返しのステップを集約し、パスの最大ステップ数は10ステップになっています。
- ページおよびフィーチャーの表示(Show Pages & Features):パスには選択したイベントタイプのみが表示され、選択しなかったイベントは無視されます
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繰り返しのステップを集約する(collapse repeating steps):連続するクリックを新しいステップとしてカウントするのではなく、繰り返し行うアクションを1つのステップに集約します。これにより、冗長なアクションや誤ったクリックを取り除いて、パスの長さと複雑さを軽減できます
- ユーザーの行動:ページA > ページB > ページB > ページC
- 集約したパス:ページA > ページB > ページC
- 重複する訪問者パスの削除(Remove Duplicate Visitor Paths):ユーザーがまったく同一のアクションを複数回実行した場合、重複はすべて削除され、1つのみパスに表示されます。
ユーザーの行動
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- ページA > ページB > ページC
- ページA > ページB > ページC
- ページA > ページB> ページD
- ページA > ページB > ページE
重複する[ページA > ページB > ページC]が削除された後に、一意のパスが表示されます
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- ページA > ページB > ページC
- ページA > ページB> ページD
- ページA > ページB > ページE
- パスの最大ステップ数(Maximum Path Length):パスに含めるステップ数を制限します。パスが長いほど詳細に表示できますが、必要以上に複雑になりデータセットの容量も大きくなるため、ロードに時間がかかります。
10.[保存して実行(Save & Run)]でパスに名前を付け、保存済みレポートに保存します。
11.[実行(Run)]をクリックしてレポートを再実行します。クエリに変更が加えられた場合、ボタンは[保存して実行]に変わり、変更はレポートの再処理時に既存のレポートに保存されます。
活用例
セグメントを使用して、ユーザーが推奨ワークフローに従っているか、または他の行動へと逸脱しているかを測定できます。ページやフィーチャーを非推奨にすることを考えている場合は、そこにアクセスするためにユーザーが現在使っているのすべてのルートをパスで表示できます。対象となるガイドをその領域に配置すれば、ユーザーに変更を知らせることができます。
パスを表示する
パスのグラフには、対象となるアクションについて、開始で指定した日付から、または終了で指定した日付までの、すべてのアクションが表示されます。これらのアクションはステップでグループ化され、各ステップはさらに、アクションのグループに分けられます。以下の例は、[ロードマップ(Roadmap)]ページ(1)から始まるパスと、そこに到達するためにユーザーが実行した手順を示しています。
ステップ1の[アクティブスプリント(Active Sprints)](2)のすべてのアクションは、ユーザーが[ロードマップ]ページを表示する前に実行されました。[ロードマップ](1)という目的ページに到達するまで、その後の各ステップで分岐が追加されます。このパターンは、最大ステップ数に達するまで、またはユーザーのアクションがなくなるまで、すべてのステップで継続します。
最もよく使われるパス
クリック数が最も多いアクションは、常にパスの先頭にソートされます。このソート方法では、最もよく使われるパスが自動的にグラフの上部に表示されます。
表示を拡大する
アクションをクリックして表示を拡大し、パスにフォーカスします。これで後続のすべてのステップがより詳細に表示され、拡張ビューでは表示されない追加のステップと統計情報が表示されます。
追加のステップをクリックしてさらに表示を拡大したり、マージンに隠れているステップをクリックしてそのステップまで表示を縮小したりできます。
パスの左上にある[表示の縮小(Zoom Out)]ボタンをクリックして、表示を縮小していくとパス全体を表示できます。
表
表示されている表は、CSV形式でダウンロードできます。パスの別のアクションをクリックすると、表のデータは変更されます。ページ上部のアクションバーから、パス全体をCSV形式でダウンロードすることもできます。
表には次の項目が表示されます
- 訪問者ID
- 前のステップ
- 前のステップから現在のステップに進むまでにかかった時間
- イベントの日時
削除、コピー、共有、変更の保存を行う
ページ上部のアクションバーから、パスを管理するためのフィーチャーにアクセスできます。現在のパスに対して、削除、コピー、表示設定の変更、または変更の保存を行うことができます。
パスを削除する
[削除(Delete)]ボタンをクリックし、警告プロンプトでの確認を経て、すべてのユーザーのサブスクリプションからパスを完全に削除します。
パスをコピーする
[コピー(Copy)]ボタンをクリックして、新しくパスの複製を作成します。複製したパスは現在のパスと同一ですが、名前は「Copy of [パス名]」となります。元のクエリを変更せずに既存のパスを編集したりテストしたりする場合や、特にパスがすべてのユーザーに表示されている場合に便利です。
共有
[共有(Share)]ボタンをクリックして、表示先を[自分のみ(Only Me)]と[全員(Everyone)]に切り替えます。すべてのユーザーと共有するパスは、Pendoサブスクリプションのすべてのユーザーに表示されます。
変更を保存する
[変更を保存(Save Changes)]ボタンをクリックして、現在のクエリをレポートに保存します。このボタンは、レポートに未保存の変更がある場合にのみ表示されます。レポートを再度実行するには、レポートを保存する必要があります。変更を行うと、[実行(Run)]ボタンが[保存して実行]ボタンに変わります。
よくある質問
ユーザーは各ステップにどれくらいの時間をかけることができますか?
ユーザーのパスは、非アクティブ状態が60分間続くとタイムアウトします。たとえば、[新規アカウントの追加]ボタンから始まるパスを作成すると、続く[新規アカウントの追加]フォームに対するページとフィーチャーの使用が表示されることが予想されます。ユーザーがボタンをクリックしてパスを入力し、別のアプリケーションで作業して、その後会議に出席し昼食を済ませた後にフォームに戻って完了させた場合、その新しいアクティビティは先ほどのパスの継続として追跡されることはありません。グラフでは、そのユーザーは離脱していたとみなされます。[新規アカウントの追加]ボタンを再度クリックすると、パスが再起動され、使用状況が通常どおりに追跡されます。
この処理方法は、大量のユーザーデータを分析する場合に発生する、正常な例外処理です。ほとんどのパスには大量のデータが含まれていることを考慮すると、そのような処理を行っても影響はほとんどない、または統計的に重要である可能性は低いと思われます。通常、この行動に気が付くのは、サンプルサイズが非常に小さいパスを表示している場合に限られます。