概要
この記事では、Microsoft EdgeアドオンからPendo Launcherをインストールする方法について説明します。Pendo Launcherは、Chromeの管理コンソールからインストールすることも可能です。その手順はこちらをご覧ください。
注:Chromeの管理者コンソールからPendo Launcherを強制インストールすると、メタデータをプッシュすることはできません。
Windows PCでのインストール手順
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使用しているPendo LauncherのバージョンのMicrosoft Edge拡張機能IDを確認する
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PowerShellでPendo Launcherをデプロイする
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ローカルの管理者アカウントまたは任意のMDMツールを使用してレジストリキーの場所を作成する
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Chromeにポリシーが正しく設定されていることを確認する
Microsoft Edge拡張機能IDを確認する
このドキュメントでは、Microsoft Edge拡張機能IDを<EXTENSION_ID>と表記します。Pendo Launcherの拡張機能IDはすべて共通で、lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbmとなります。
拡張機能IDはPendo LauncherのMicrosoft Edgeアドオンのリストでも確認できます:https://microsoftedge.microsoft.com/addons/detail/pendo-launcher/lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbm
この拡張機能IDはメジャーバージョンアップやマイナーバージョンアップを経ても変更されませんが、Microsoft Edgeアドオンストアには他の組織で使用することを目的とした別のバージョンのPendo Launcherが配布されている場合があります。この値は、Edgeでedge://extensionsと入力することで確認できます。
PowerShellを使用してPendo Launcherをデプロイする
このドキュメントでは、Microsoft PowerShellを使用してPendo Launcherをデプロイする方法について説明します。
MicrosoftのPowerShellは、コマンドラインシェルとスクリプト言語を組み合わせた管理フレームワークで、Windowsネイティブ対応の.NETフレームワークまたはオープンソースの.NET Coreフレームワークをベースに構築されており、Windows、macOS、Linuxにクロスプラットフォームで対応しています。
PowerShellがインストールされていない場合は、こちらでGitHubから最新のインストールパッケージをダウンロードしてください。
MDMツールを使用して以下のスクリプトをプッシュし、従業員のPCで実行する必要があります。PowerShellスクリプトを実行する機能は、すべてのWindows PCにデフォルトで備わっています。
注:組織でマルチテナンシーシステム(複数のユーザーが同じ物理マシンにログインする)を使用している場合、HKEY_CURRENT_USER
をHKEY_USERS_xyz
(xyz
はターゲットユーザーのレジストリドメイン)に変更します。
# Pendo Launcherの拡張機能ID - これはすべて同一で、 # Edgeウェブストアの拡張機能のリストで確認できます # https://microsoftedge.microsoft.com/addons/detail/pendo-launcher/lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbm $EDGE_WEB_STORE_EXTENSION_ID = 'lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbm' $EDGE_WEB_STORE_UPDATE_URL = 'https://edge.microsoft.com/extensionwebstorebase/v1/crx' $EXTENSION_INSTALL_FORCE_LIST_STRING = "$EDGE_WEB_STORE_EXTENSION_ID;$EDGE_WEB_STORE_UPDATE_URL" $EDGE_REGISTRY_BASE = 'Registry::HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Edge' $EDGE_REGISTRY_FORCE_LIST = "$EDGE_REGISTRY_BASE\ExtensionInstallForcelist" $EDGE_REGISTRY_EXT_CONFIG = "$EDGE_REGISTRY_BASE\3rdparty\extensions\$EDGE_WEB_STORE_EXTENSION_ID\policy" # Edgeは拡張機能の強制リストをExtensionInstallForcelistに格納します # Windowsレジストリでは、このレジストリキーにさまざまな強制インストールされる拡張機能を参照する # プロパティを格納できます # Pendoでは強制インストールされる拡張機能に関する既存の設定を上書きしないために1000という数字が使われています # この数字は任意であり、必要に応じて変更できます $PENDO_FORCE_LIST_EXTENSION_NAME = 1000 $forceListExists = Test-Path $EDGE_REGISTRY_FORCE_LIST if(-Not $forceListExists) { New-Item -Path $EDGE_REGISTRY_FORCE_LIST -Force } # Pendo Launcherを強制的にインストールするようにEdgeに指示するレジストリキーを追加します Set-ItemProperty $EDGE_REGISTRY_FORCE_LIST -Name $PENDO_FORCE_LIST_EXTENSION_NAME -Value $EXTENSION_INSTALL_FORCE_LIST_STRING $configExists = Test-Path $EDGE_REGISTRY_EXT_CONFIG if(-Not $configExists) { New-Item -Path $EDGE_REGISTRY_EXT_CONFIG -Force } # お客様のサブスクリプションの拡張機能APIキーです。これは、それぞれのお客様に固有のものです $apiKey = '' Set-ItemProperty $EDGE_REGISTRY_EXT_CONFIG -Name APIKey -Value $apiKey # 以下のセクションでは、メールアドレスなど、従業員固有のメタデータを収集して割り当てます # このセクションが入力されていない場合、Pendo Launcherは従業員の「visitorId」を # ログインしているEdgeユーザーのメールアドレスに設定します # 従業員のメタデータを設定するためのJSON文字列の構築例 # $visitorId = "some-user@company.com" # $visitorJson= "{ `"id`": `"$($visitorId)`" }" # Set-ItemProperty $EDGE_REGISTRY_EXT_CONFIG -Name visitor -Value $visitorJson -Type ExpandString
レジストリキーの場所を作成する
上記の手順でわかるように、メタデータ設定はレジストリキーを介して追加されます。
このセクションが記入されていない場合、Pendo Launcherは従業員の「visitorId」を、Edgeにログインしているユーザーのメールアドレスに設定します。
以下は、従業員のメタデータを設定するためのJSON文字列を構築する例です。
以下はvisitor
の例のみでaccount
は含まれていませんが、両方の変数を同じスクリプトで設定することもできます。
# $visitorId = "some-user@company.com"
# $visitorJson= "{ `"id`": `"$($visitorId)`" }"
# Set-ItemProperty $EDGE_REGISTRY_EXT_CONFIG -Name visitor -Value $visitorJson -Type ExpandString
Chromeでポリシー設定を確認する
ポリシーがEdgeに正しく設定されていることを確認するために、edge://policyに移動します。
[ポリシーを再読み込み(refresh policies)]をクリックすると、Pendo LauncherのEdgeポリシーとして設定された文字列が表示されます。
メタデータが正しくエージェントに注入されていることを確認するには、Pendo Launcherを右クリックして、[デバッグ情報の表示(Show Debug Info)]をクリックします。
Pendo Launcherが適切に情報を収集している場合は、「Pendo Launcherはこのページのデータを収集しています(The Pendo Launcher is collecting data on this page)」というメッセージが表示されます。これは、Pendo Launcherがインストールされていることを意味します。
Pendo Launcherがページの情報を収集していない場合は、以下のメッセージが表示されます。
コンソールコマンド
コンソールにpendo.validateInstall()と入力します。すると、すべてのメタデータが解析された形式で表示されます。
メタデータの検証
以下の図は、Pendo Launcherがアクティブになっているかどうかを説明しています。Pendo Launcherがピンクになっていれば、Pendo Launcherは正常にインストールされ、メタデータを収集しています。Pendo Launcherがグレーの場合は、非アクティブで、情報を収集していません。
インストールに関するFAQ
なぜ共通の一意のIDが重要なのですか?
これらのIDは、各訪問者とアカウントを識別します。いずれかが重複している場合、複数のユーザーのデータが1つのIDに集約されてしまう可能性があります
なぜメタデータが重要なのですか?
メタデータを利用することで、豊富なインサイトをもたらす強力なセグメントを作成し、ガイドをパーソナライズすることができます。Pendoに受け渡されたあらゆる情報に基づいて、訪問者をセグメント化することができます。
メタデータについて詳しくはこちら。
拡張機能はどのくらいの頻度で更新されますか?
Pendoは、定期的なエージェントの更新や機能拡張など、Pendoブラウザ拡張機能の更新と保守を行っています。拡張機能の更新は、対応するブラウザの所有者(Chromeウェブストアなど)に送信され、公開される前にセキュリティ監査を受けます。ChromeとEdgeは、拡張機能の更新を自動的にチェックします(例:Chromeは12時間ごとにチェックします)。ChromeとEdgeは、新しいバージョンが利用可能になったときに拡張機能を自動的に更新するように構成することもできます。